2021年5月23日 『B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ』
皆さんこんにちは!しのぶです!
『山下達郎で棚からひとつかみ』を楽しみにしていたら、B.J.THOMASの訃報があり、急遽内容を変更し『B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ』とのことで。
でも、また新しい音楽と知識に触れることができました!
来週のライブバージョン、おうちカラオケ、おうちアカペラ、楽しみですね!
プレイリスト
アトムの子 (LIVE) / 山下達郎 “18/11/02 カルッツ川崎”
I JUST CAN’T HELP BELIEVING / B.J.THOMAS ’70
MIGHTY CLOUDS OF JOY / B.J.THOMAS ’71
ROCK AND ROLL LULLABY / B.J.THOMAS ’72
SWEET CHERRY WINE / B.J.THOMAS “BILLY JOE THOMAS” ’72
(HEY WON’T YOU PLAY)ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG / B.J.THOMAS ’75
DON’T YOU LOVE ME ANYMORE / B.J.THOMAS “AS WE KNOW HIM” ’82
DRIP DROP (おうちアカペラ) / 山下達郎 “ON THE STREET CORNER 1” ’80
【引用】https://www.tatsuro.co.jp/sunday/
内容
以下、2021年6月6日(日)山下達郎サンデーソングブックの放送内容です。
お便り等、所在地・個人名の公開は控えさせていただいております。
至らない箇所や誤字脱字・不備等、あるかと思われます。ご了承くださいませ。
アイキャッチ画像に関しまして、本編とは全く関係のない画像を使用しております。
Image:Photo by Joshua Olsen on Unsplash
冒頭
- 今週の予報を見ると、割と晴れが多いような感じ
- 今日は沖縄は大雨という予報
- 先週あたりは東京も雨が降ったり、かと思うと昼間は少し動くとジワッと汗が出てきて、蒸している感じ。
- いずれにせよ晴れたり降ったり不安定な季節
- 私はずっとスタジオ籠っており、あまり行動しないので、平穏に過ごせている
- 6月に入ったが、相変わらず緊急事態宣言
→昨年の今頃のように、私のライブバージョン・おうちアカペラ・おうちカラオケでお楽しみいただこうと思っていた - B.J.THOMASの訃報
→5月29日に亡くなった - B.J.THOMASは本当に好きなシンガー。70年前後に聴いて聴いて聴きまくった時代がある。
→しかし、日本では B.J.THOMAS、よく言うと渋い、悪く言うとちょっと地味な人だと言われていた
→日本でのヒットは「Raindrops Keep Fallin’ On My Head(雨に濡れても)」ぐらい - 前半何曲かB.J.THOMASをかけようかと思い昨日選曲を始めたが、2曲3曲ではとても間に合わない
→今日は全部 B.J.THOMAS。『B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ』 - 特集だったら「雨に濡れても」をかけなければいけないが、特集ではないため、かけない。私が好きな、”私的な” プログラム。
- 珠玉の名曲、私の大好きな名曲が満載
- 今日はいわゆるカントリーポップ・サザンポップ
→しかし、B.J.THOMASはホワイトゴスペルから出てきた人なので、そしてソウルフルなテイストも十分に持ってる方
本日の1曲目
〜お便り〜
『我が家には8歳になる息子がいます。先日まで運動会の練習を頑張っていましたが、緊急事態宣言の延長で9月に延期になりました。親としては「オリンピックは開催しても、運動会は延期なの?」と複雑な気持ちでいっぱいです。そんな息子が「お母さん、あのね東京に山下さんっていうおじさんがいてね」と話始め、よくよく聴いていると、達郎さんの「アトムの子」をお父さんに聴かせてもらい、大変に気に入ったという話でした。知り合いのおじさんの話をするかのように話す息子に爆笑でした。行事の中止や延期にもめげずに、毎日マスク姿で元気に登校する息子に代わり「アトムの子」をリクエストします。』
→「今週も、お子さんにウケる山下達郎。」
『B.J.THOMASさんの訃報を知りました。達郎さんのことだからすぐには特集やらないなと思い、元気が出る「アトムの子」のライブバージョンでお願いします。』
→「両方やるんだ。」
アトムの子 (LIVE) / 山下達郎 “18/11/02 カルッツ川崎”
本日の2曲目
I JUST CAN’T HELP BELIEVING / B.J.THOMAS ’70
- B.J.THOMAS
- オクラホマ生まれでテキサス育ちという南部人
- もともと10代の時に、ホワイトゴスペルという教会音楽をやっており、そこからプロになった
- 66年ハンク・ウィリアムスの「I’m so lonesome I could cry(泣きたいほど寂しい)」がヒットしデビュー
- なぜ B.J.THOMASにそんなに思い入れたのか?
→10代の頃、ソングライターにものすごく興味があり、中でもバリー・マン&シンシア・ワイル(アメリカを代表する作曲家)のバリーマンにものすごく影響を受け、バリーマンの曲を探し色々と調べた
→その中で出会った1曲が B.J.THOMASの1970年のベスト10ヒット「I JUST CAN’T HELP BELIEVING 」 - 70年代の、とにかくバリーマンの曲を聴きたい時は常に B.J.THOMASという時代
- B.J.THOMASは、割と内省的な歌い方、悲しい声をしている人
→日本ではいまいちウケなかった - その上、ディストリビュートがセプターレーベル
→当時のセプターはテイチクがディストリビュートしていたので、洋楽のプロモーション力が弱い - いろいろと重なり、日本ではなかなか人気が出なかったが、そうなればなるほど「俺が応援してやらなきゃ」という感じだった
本日の3曲目
- B.J.THOMASで1番好きな曲
→1971年、チャート的には全米34位のスマッシュヒット
→いわゆるゴスペルロック「MIGHTY CLOUDS OF JOY」 - 1曲目の「I JUST CAN’T HELP BELIEVING」はプロデュースがチップス・モーマンなので、メンフィスのレコーディング
→チップス・モーマンはやり手のプロデューサー - 「MIGHTY CLOUDS OF JOY」はアトランタ
→バリー・ベイリーとロバート・ニックスの作品
→後のアトランタリズムセクション、この当時はクラシックス・フォーをやっていた
MIGHTY CLOUDS OF JOY / B.J.THOMAS ’71
〜の超常連、〜さん、狙ってきました
『できれば追悼特集を。「MIGHTY CLOUDS OF JOY」』
本日の4曲目
- この時期 B.J.THOMASはバリーマンの曲をたくさん取り上げている
→特に72年・73年あたりのアルバムにたくさん入っており、その中からヒットが生まれた
→日本でもお馴染みの「ROCK AND ROLL LULLABY」という1曲 - 16歳で子供を産んだ、シングルマザー。そのママに対しての愛の歌。
- ”ママチャイルド、僕は一緒に育った”
”時代はすごく厳しかったけども、僕が泣きそうになった時はママが「ROCK AND ROLL LULLABY」で僕の心を癒してくれた” - ミリオンセラーになってもおかしくないような大傑作だが、なぜか全米15位までしか上がらない
→セプターレコードが経営難で、プロモーションが思うようにできなかったというような理屈だと思う - いずれにしても、曲は残り、そして今は傑作と言われている
- 1972年に出た「BILLY JOE THOMAS」というアルバムがある
→作家・ゲスト共にオールスター
→しかしこれも100位にも入らなかった - 日本では我々の仲間が言い続けてきたので、日本版のCDがちゃんと発売
→上柴さんの解説等、ちゃんとしている
ROCK AND ROLL LULLABY / B.J.THOMAS ’72
本日の5曲目
- この時代、「BILLY JOE THOMAS」のアルバムや、先週のバリー・マンのアルバムはニューヨークでレコーディング
→ドラムのアラン・シュワルツバーグという人が全部叩いておりとても上手 - 私的なことだが、サーカスタウンで指名をして、アラン・シュワルツバーグにドラムを叩ったことが、思い出と共にある時代
- 1972年の「BILLY JOE THOMAS」というアルバムからもう1曲
→これもバリー・マン&シンシアワイルの素晴らしいアレンジと、素晴らしい歌 - 1986年2月13日にNHKの当時の「サウンドストリート」というレギュラー番組で B.J.THOMASの特集をしたことがある
→今日はその特集の時と全く同じ曲順。頭の3曲がなく、おしまいにそれ以降の1曲がくっついてる - 何にも趣味が変わってない
- NHKの特集の時にかけた1曲で、これで B.J.THOMASにすごく興味を持っていただいた方からその後、随分とお便りをいただく
SWEET CHERRY WINE / B.J.THOMAS “BILLY JOE THOMAS” ’72
本日のお知らせ
- 本日は急遽『B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ』
- 先日、竹内まりやさんのライブ映像配信『LIVE Turntable Plus』行われましたが、たくさんお便りをいたいた。ありがとうございます。
〜お便り〜
『うちの普通のパソコンでもあんなにいい音が出るんですね。びっくりしました。
『妻が保育士をしています。系列の別の保育園でクラスターが発生しています。子供がくしゃみをすれば飛沫を浴び、そうでなくても鼻水とよだれにまみれながら世話をして、大切な子供を預かるのが仕事です。そんな妻が指折り数えて楽しみにしていたのがまりやさんのライブ配信でした。ステレオの前にテーブルをセット、パソコンを置いて、1時間前にセッティング完了です。「達郎さんは老眼鏡なのかなー」とヒソヒソ話をしながら「駅」をしっとりと聴き、「プラスティック・ラヴ」の二人の掛け合いで盛り上がりました。いい時間を過ごすことができました。休みが終わればまた仕事です。妻にエールを送ります。ついでに自分にも。』
→「ありがとうございます。引き続き。」
お知らせ1
- 竹内まりやさんのライブ映像配信『LIVE Turntable Plus』が行われた。ミュージックスラッシュが見逃し配信が無い。
→「都合が悪くて配信ご覧いただけない」「もう1度ご覧になりたい」という方からお便りいただいた
→アンコール配信行うことにした - アンコール配信
- 今回3日間6月11日金曜日・6月12日土曜日・6月13日日曜日
- 3日間とも21時から。前回と同じように、各日20時40分ごろから、スペシャル音声コンテンツ『夫婦放談 Plus』配信する
- チケット料金4500円
- チケットは既に販売開始している
- 6月11日金曜日の回の締め切り:本日の23時59分
- 6月12日土曜日の回の締め切り:明日7日月曜日23時59分
- 6月13日日曜日の回の締め切り:明後日8日火曜日の23時59分
- 詳しくは竹内まりやオフィシャルサイト:https://www.mariyat.co.jp/
お知らせ2
- 1991年のアルバム「アルチザン」の2021年最新リマスタリング「30thアニバーサリーエディション」8月18日に発売決定
- ボーナストラック複数曲、収録予定
- アナログレコードも同時に発売
- 2枚組の180g重量盤、音質重視のいつもの仕様
- 「アルチザン」は91年の発売当初、アナログ盤発売しなかった
→CDとアナログ盤の端境期で、アナログが出なかった初めての作品だったので、今回はアナログレコードで発売することになった
→「アルチザン」のアナログ盤は、私も生まれて初めて聴く。なかなか趣の深いものになっている。 - 特に「東京ゼロリターン」はなかなか「おぉ、こういう感じなのか」そういう感じ
- 詳しくは私のオフィシャルサイト:https://www.tatsuro.co.jp/
本日の6曲目
- 前半はほとんど自分の趣味でかけ続けたが、ヒット曲を1曲ぐらいは
- 1975年にレーベルを移籍、プロデューサーのチップス・モーマンと再度コンビを組み、出した作品が全米ナンバー1、ミリオンセラーになった。アメリカでは代表作の1作。
→日本題「心に響く愛の歌」
→原題がとても長いタイトル「 (HEY WON’T YOU PLAY)ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG」(直訳「誰かが誰かに冷たくしたって歌をかけてくれ」) - ”あんまり悲しくてみんなが泣き出すようなやつ、失恋を歌った、胸に突き刺さるような曲がいい。だって一人で泣くのは寂しいから。” という、とても寂しい歌。それを非常に内省的に表現している。
(HEY WON’T YOU PLAY)ANOTHER SOMEBODY DONE SOMEBODY WRONG SONG / B.J.THOMAS ’75
〜お便り〜
〜さん、狙ってきました
『B.J.THOMAS亡くなりました。改めて追悼特集をされるのでしょうか?達郎さんは日頃から「雨に濡れても」よりもう少し後期の作品の方が好きなんだとおっしゃいます。同時のB.J.THOMAS追悼、期待しています。』
→「なかなか、ご期待に添えるかわかりません。非力でございます。」
本日の7曲目
- 大好きな曲。1982年のアルバム「AS WE KNOW HIM」に入っている「DON’T YOU LOVE ME ANYMORE」
→ブルース・ロバーツとキャロル・ベイヤー・セイガーの作品
→アレンジがニック・デカロ - 別れた人にもう1回帰ってきてくれと、懇願する歌。
DON’T YOU LOVE ME ANYMORE / B.J.THOMAS “AS WE KNOW HIM” ’82
- 私にとって、サザンロックはオールマンでもリンナード・スキナーでもなく、クラシックス・フォーとかB.J.THOMASとかそういうものだった
- 心よりご冥福をお祈り申し上げます。
- 来週は、今週の1週遅れで『山下達郎で棚からひとつかみ』
→ライブバージョン・おうちアカペラ・おうちカラオケをやる
〜お便り〜
『先日、妻が車をぶつけました。怪我もなく幸いでしたが修理代がとても痛かったです。私の妻はとてもドジですが、本人は至ってマイペースです。妻は今回厄年のため、年始に厄払いに連れて行きましたが、とても心配です。さて、質問なんですが、山下達郎さんは厄年とか気にされますか?』
→「気にしてるとかそんなん聞いてどうすんだ(笑)あの、ちゃんと私はきちっと厄年とかお祓いしていただきましたですよ。まあ、気は心でございますからね。」
『山下さんのライブは大体3時間とることですが、1981年の六本木のピットインでやっていたときは4時間45分で、酸欠者が2人でたとんでもないライブだと、昔サンソンでおっしゃっていましたが、一度でいいからそういう長時間ライブに参加してみたいです。』
→「もう無理です。はい。30そこそこのあれですから、今やったら死んじゃいます。」
『梅雨の季節なので、田んぼのカエルが喜んでケロケロ鳴いています。今の時期から秋にかけて、我が家の軒下にコウモリがやってきて、朝軒下の地面を見ると、細長い黒いフンが数個必ず落ちています。ハッカやミントの香りが嫌いだということで、コウモリ除けのスプレーを撒いたりするのですが、ガツンとした効果がなく、嫁さんが「今朝は5個落ちてた」などと必ず報告があります。「コウモリくんいい加減にしたまえ!」と達郎さんからもひとこと注意をよろしくお願いします。』
→「よくわからない(笑)」
『突然ですが、達郎さんは聞かれて困る質問はありますか?私は「趣味は?」いや「休日何してるんですか?」という質問に困ってしまいます。これといって人に自慢できる趣味もなければ、休みの日はひたすらダラダラしているからです。また、髪を切りに行った際に、美容師さんが「今日この後どうするんですか?」の質問にも心の中で「これが今日のメインイベントなんだけど」と呟きながら家に帰る、というつまらない返事をしてしまいます。』
→「(笑) 私、聞かれて困る質問は「今のお気持ちは?」ってやつですね。そんなん知るかって。
あと特にラジオですが、アルバムなんかのプロモーションで行きますと必ず、今のDJの人たちは「最後にリスナーの方にメッセージをお願いします」と。僕はあれを断固拒否します、常に。
今まで言ったでしょって、それを最後になぜそのリスナーの方にメッセージを、ああいうフォーミュラなの僕大嫌いなので。あれは絶対にいつも、プロモーションに行く時は、それだけは言わないでくださいって、それだけは聞かないでくださいってお願いしてやってます。あんまり答えになってませんね(笑)すみませんね」
本日の8曲目
- 『B.J.THOMAS 追悼で棚からひとつかみ』ご清聴ありがとうございました。
- 今日の最後は、去年聴いたいただいたおうちアカペラで「ON THE STREET CORNER 1」から雨の歌「DRIP DROP」
DRIP DROP (おうちアカペラ) / 山下達郎 “ON THE STREET CORNER 1” ’80
末尾
- 今日は少し詰め込みすぎたため、時間が全くない。すみません。
- 誕生日の代読は今日は割愛する。
「6月に入りました。世情がこの先どのようになるのか分かりませんけれども、どうなろうと私たち生きてかなきゃならないので、毎週繰り返して申し訳ありませんけれども、引き続き助け合って、励まし合って、労り合ってやって参りましょう。医療関係の方々はじめ、切迫感・緊張感強いられるあらゆる業種・業界の皆さん、誠にお疲れ様です。みんなで頑張ってやりましょう。」
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